あなたのビジネスを象徴するロゴ。時間とお金をかけて作ったそのロゴ、本当に「守れて」いますか?
大切な資産であるロゴですが、「商標登録していない」というだけで、ある日突然、他人に使われたり、使用をやめざるを得なくなったりするケースがあります。
本記事では、ロゴを商標登録しないことによって生じる3つの重大なリスクを、商標専門の弁理士がわかりやすく解説します。
「商標登録するか迷っている」「自分のロゴは大丈夫?」と感じている方は、ぜひ最後までご覧ください。

・すみや商標知財事務所の代表弁理士(登録番号18043)が執筆しています
・商標専門の弁理士として、13年以上、働いています
・これまで、膨大な量のロゴの商標登録をお手伝いしました
・初心者向けに分かりやすく説明するのが、得意です
ロゴを商標登録しない3つのリスク
様々な企業や個人が、自分のロゴをビジネスで使用して、ロゴを商標登録しています。
(商登第2098259号)
(商登第6084697号)
(商登第5893980号)
(商登第5315237号)
なお、以下の記事で説明している通り、商標登録を取得するのには、費用が掛かり、決して、安くはありません。
そのため、商標登録せずに、ロゴを使用している事業者も多いです。
しかし、商標登録せずに、ビジネスで、ロゴを使用するのには、リスクがあります。
代表的なリスクは、以下の3つです。
- 自分のロゴが模倣されても、泣き寝入りするかも
- 自分のロゴの商標登録を第三者に取得される
- ロゴを商標登録せずに、使用していたら、商標権侵害で訴えられる
【リスク①】自分のロゴが模倣されても、泣き寝入りするかも
ロゴが有名になると、他人に真似される危険性があります。
しかし、商標登録を取得していないと、商標権侵害を主張できません。
不正競争防止法など、他の法律を根拠に争う場合には、様々な条件(要件)を満たす必要があります。
よって、商標登録がないと、模倣行為を止められず、泣き寝入りするかもしれません。


有名になる程、模倣されるリスクが高まるので、早めの商標登録がオススメです!
【リスク②】自分のロゴの商標登録を第三者に取得される
自分のロゴの商標登録を第三者に取得される危険性があります。
日本の商標の世界は、先願主義、つまり、「早い者勝ち」で、詳しくは、以下の記事で紹介しています。
自分のロゴを第三者に商標登録されてしまうと、大変で、あなたのロゴの使用が、第三者の商標権の侵害に該当します。

先にロゴを使用していても、商標権を侵害するため、自分のロゴを使用できなくなる危険性があります!
なお、商標法には、異議申し立てや無効審判という制度があり、このような制度を利用して、第三者の商標登録を取り消せるかもしれません。
異議申し立てや無効審判については、以下の記事で、詳しく説明しています。
しかし、確実に、第三者の商標登録が取り消せるか、分からず、また、高額な費用や時間も掛かってしまいます。
【リスク③】ロゴを商標登録せずに、使用していたら、商標権侵害で訴えられる
同一もしくは類似の商標登録が存在する可能性があります。
そのため、商標登録なしで、ビジネスでロゴを使用していたら、ある日、商標権侵害で訴えられるかもしれません。
商標権侵害を主張されると、以下のような損害を受ける危険性があります。
- ロゴを変更することで、売り上げが落ちる
- 権利者に損害賠償金を支払う
- 包装紙やチラシの修正などで、多大なコストが掛かる
- 他社のロゴを真似したという悪評が、インターネット上で、広まる

実際、商標権侵害で訴えられ、ビジネス上、致命的なダメージを追うケースがあります!
【実録】「まさか、うちのロゴが……」営業車での発見から始まったブランド防衛劇!
これは、あるハウスメーカーのオーナー様からいただいた、今思い出しても背筋が凍るようなご相談です。
そのオーナー様は、創業以来、長年愛着を持って自社のロゴを使い続けてきました。
地域での知名度も上がり、商標登録なんて考えもしなかったある日のこと。
営業車で街を走っていたオーナー様は、目を疑う光景に遭遇します。
「……ん? あの看板、うちと同じロゴがついていなかったか?」
慌てて調べたところ、なんと同業他社が「非常によく似たロゴ」を使い始めていたのです。
すぐにご相談いただき、私がデータベースで状況を精査したところ、衝撃の事実が判明しました。
その相手方は、つい最近そのロゴを商標出願し、すでに「登録」まで済ませていたのです。
商標の世界は、どれほど長く使ってきた実績があっても、「先に書類を出した者が勝つ」というルール。
このままでは、長年守ってきたロゴを「奪われる」だけでなく、逆に「使うな」と訴えられるリスクすらありました。
絶望的な状況でしたが、私は諦めませんでした。
オーナー様と徹底的にヒアリングを行い、実際のロゴの使用状況を分析。「ロゴ単体での使用は少ない」という点に着目し、文字とロゴを組み合わせた「結合商標」として登録を目指すという、高度な回避戦略を提案しました。
結果、どうにか商標登録を勝ち取ることができ、ビジネスを継続させることに成功しました。
無事に登録できた後、オーナー様と私はこう振り返りました。「もし、あと数ヶ月早く出願していれば……」
もっと早く動いていれば、ロゴ単体での強力な権利を取得でき、相手方の似たロゴの使用を堂々と差し止めることができたはずです。
このケースは、「商標登録は、成功してからではなく、成功を守るために行うものだ」という教訓を私たちに突きつけています。
【まとめ】ロゴを商標登録する場合、できれば商標専門の弁理士に依頼!
・ロゴを商標登録しないと、他人に模倣されても、泣き寝入りするリスクがあります
・また、他人に商標登録を取得されたり、ある日、商標権侵害で訴えられたりするリスクがあります
・このようなリスクを排除するために、自分のロゴを商標登録するのが重要です
リスクを排除するために、ロゴを商標登録することが考えられます。
専門家に頼まずに、自力で商標登録することもできます。
しかし、労力や時間も掛かり、ミスする危険性があるので、できれば、商標専門の弁理士に依頼することをお勧めします。

筆者(角谷 健郎)にご相談いただければ、親身になって、一緒に検討します。
事務所HPからもご相談いただけますが、以下のフォームからも簡単にお問い合わせいただけます。

