商標登録を取得したいと考えたなら、どのような人に商標登録を頼みますか?
専門家である弁理士、その中でも、商標専門の弁理士に依頼すべきです。
この記事を読めば、弁理士に商標出願を依頼するメリットが分かります。
また、その中でも、商標専門の弁理士がおススメな理由を教えます。
自分でも商標出願できるが、統計上、弁理士への依頼が多い
あなたが、自分の商標を保護したいと思い、商標出願したいと考えました。
その場合、弁理士に依頼せずに、自分で商標出願できます。
具体的には、商標出願の願書(申請書)を作成して、特許庁に提出します。
しかし、統計上、多くのケースで、知財の専門家である弁理士に、商標出願を依頼しています。
特許行政年次報告書によると、2022年、約15万件の商標出願のうち、約10万7千件、弁理士が代理しています。
本人出願・弁理士の代理出願・弁理士以外の代理出願をグラフにすると、以下の通りです。
コストを掛けてでも、弁理士に依頼する5つのメリット
弁理士に依頼すると、弁理士の手数料が掛かり、専門家に支払う費用なので、決して安くはありません。
それでも、弁理士に依頼するメリットがあります。
弁理士に商標出願を依頼する代表的なメリットは、以下の5つです。
- 適切な範囲で商標登録を取得できる!
- 商標出願前に相談でき、アドバイスが受けられる!
- 特許庁での審査において、的確に対応できる!
- 商標登録後もフォローしてくれる!
- 商標出願のための労力や時間を省ける!
願書に記載された出願商標や指定商品・役務で商標登録の範囲が決まります。
つまり、指定商品・役務が不適切だと、実際の商品・サービスを適切に保護できません。
商標に関する知識や経験がなく、商標出願すると、適切な範囲で商標登録が取得できない危険性があります。
適切な指定商品・役務で商標登録を取得しないと、対象の製品やサービスをカバーできない危険性があります
同じような分野に、先行商標が存在する場合、商標登録を取得できません。
また、地名や数字など、商標としての特徴性(識別力)がない商標も、原則、商標登録できません。
弁理士と事前に相談すれば、商標が登録になる可能性があるか、アドバイスしてくれます。
また、どのようにすれば、商標登録になる可能性が上がるか、教えてくれるでしょう。
事前に弁理士と相談すれば、ある程度、商標登録になる可能性が分かります
出願時の印紙代(特許庁に支払う費用)だけでも、数万円、掛かります。
弁理士と事前に相談して、無駄な商標出願を防げば、費用の節約になります。
商標出願後に、特許庁で審査を行います。
商標登録が認められないと判断すると、拒絶理由通知書が届きます。
なお、拒絶理由通知書の対応方法については、以下の記事で紹介しています。
ただ、拒絶理由通知書の内容は、専門的で、分かりにくいです。
また、拒絶理由を適切に検討して、的確に対応するためには、正確な知識と経験が必要です。
弁理士が代理している場合、親身にアドバイスしてくれて、的確に対応してくれます。
拒絶理由通知書の対応は専門的で、さらに、期限内に応答しないと、商標出願が拒絶される可能性があります
商標登録の保護期間は、10年間です。
権利を維持する場合には、商標登録を更新する必要があります。
そのため、商標登録したら、更新期限を管理します。
弁理士が代理していれば、更新期限が近づけば、連絡してくれます。
商標出願のためには、知識を身に着ける必要があり、時間が掛かります。
また、商標出願の願書(申請書)を作成するために、時間や労力が必要です。
特に、中小企業の社長や個人事業主は忙しくて、商標出願まで、なかなか手が回りません。
様々な業務を抱えている中で、弁理士に商標出願を依頼すれば、労力や時間を削減できます。
弁理士に依頼することで、商標出願するための時間や労力を節約できるのは、大きなメリットです!
中小企業や個人事業主には、特に、弁理士への依頼をおすすめ
中小企業や個人事業主の場合、大企業に比べて、1年間で商標出願する件数は多くありません。
つまり、商標出願のノウハウを身に着けたとしても、活用する場面が限られます。
また、1人もしくは少ない人数で、様々な業務に対応しています。
商標出願に掛かる労力や時間をなるべく削減したいところです。
本業で忙しい中、弁理士に頼めば、スキマ時間を利用するだけで、商標出願できるでしょう
弁理士に頼むと費用が掛かりますが、それでも、中小企業や個人事業主の場合、弁理士に依頼するメリットが大きいです。
大企業 | 年間で数十件、商標出願する →自社で商標出願するメリットがある |
中小企業や個人事業主 | 1年間で商標出願する件数は多くない →商標出願を弁理士にアウトソーシングすべき |
弁理士の中でも、商標専門の弁理士に依頼すべき2つの理由
弁理士は知財の専門家ですが、実際、特許をメインに担当している弁理士が多いです。
また、弁護士の資格を持っていれば、弁理士登録できるので、弁護士が、知財業務を扱うこともあります。
商標を専門に扱っている弁理士は多くないです。
なお、筆者(すみや商標知財事務所)は、業界では珍しい商標専門の弁理士で、商標専門に取り扱う事務所を運営しています。
以下の2つの理由から、できれば、商標専門の弁理士に商標出願を依頼することをお勧めします。
- 弁理士の業務の特殊性
- 商標専門の弁理士の知識と経験
知財には、商標の他に、特許や意匠などもあり、さらに、特許には、化学系・機械系など、様々の分野があります。
弁理士資格を取得すれば、知財全般を扱えますが、実際に、深い知識や経験があるのは、自分の専門分野に限られます。
弁理士の業務は知財全般ですが、知財には、商標の他に特許や意匠もあります。実際、深い知識や経験があるのは、自分の専門分野です
私自身も、法律上は可能ですが、特許出願を代理するつもりはありません。
特許出願の依頼を受けたら、特許専門の弁理士を紹介しています。
弁理士の業務は特殊で、専門分野ごとに細分化されているので、商標専門の弁理士がお勧めです。
特許専門の弁理士や弁護士でも、商標出願の願書は作成できます。
しかし、本業ではないので、商標出願に慣れていない可能性があります。
商標登録は、重要な資産です。
商標登録を取得できたとしても、対象の製品やサービスを正確にカバーしないと、意味がありません。
一方、商標専門の弁理士は、商標に関する知識と経験を積んでいます。
商標出願に精通している商標専門の弁理士に依頼すれば、適正な範囲の商標登録を取得できる可能性が高いです。
商標専門の弁理士も千差万別なので、注意!
商標専門の弁理士に依頼した方がいいですが、商標専門の弁理士も千差万別です。
定期的に商標法は改正され、また、特許庁の審査傾向も変化するので、弁理士は学び続ける必要があります。
古い知識のままでは、適切なアドバイスはできません。
また、依頼者に寄り添わない弁理士も少なくありません。
お医者さんと同様、自分に合った、信頼できる弁理士を見つけるのが、重要です。
知り合いに相談したり、インターネットで調べたりして、自分に合った弁理士を探しましょう。
私自身も、有益なアドバイスができるよう、最新の知識を身に着けて、依頼者に寄り添えるよう、心掛けています!
弁理士選びに迷ったら、筆者(すみや商標知財事務所)への依頼をご検討ください!
商標出願しようと思ったら、弁理士選びに迷うこともあるかと思います。
弁理士選びに迷ったら、筆者への依頼をご検討ください。
筆者は、12年以上、商標専門の弁理士として働いて、商標業務に関しては、高品質のサービスを提供できる自信があります。
もし、筆者(すみや商標知財事務所)にご依頼いただければ、親身になって、一緒に検討します。
業界では珍しい「商標専門」の弁理士
・商標出願を自分でも申請可能です。しかし、統計上、多くのケースで、弁理士に商標出願を依頼しています
・弁理士に依頼することで、商標出願のための労力と時間を節約できます。また、相談したり、アドバイスを受けられます
・できれば、商標専門の弁理士への依頼をお勧めします。ただ、千差万別なので、自分に合った、信頼できる弁理士を探しましょう