ハウスマークとは?ブランド戦略に欠かせない理由と個別ブランドとの違い

企業のブランド戦略でよく耳にする「ハウスマーク」という言葉。

これは企業全体を象徴するマークであり、ブランド価値の基盤を築く重要な役割を持っています。

本記事では、ハウスマークの基本的な定義から、個別ブランドとの違い、そして企業がハウスマークをどのように活用していくべきかについてわかりやすく解説します。

記事の信頼性
記事の信頼性

すみや商標知財事務所の代表弁理士(登録番号18043)が執筆しています

・商標専門の弁理士として、13年以上、働いています

これまで、多くのお客様のブランド戦略をお手伝いしました

・初心者向けに分かりやすく説明するのが、得意です

初回の相談は無料!

【業界では珍しい「商標専門」の弁理士】

目次

  1. ハウスマークは、企業・組織全体の出所を示すシンボルマーク
  2. ブランド戦略において、ハウスマークが欠かせない理由
  3. ハウスマークと個別ブランドは何が違うのか?
  4. ハウスマークと個別ブランドの保護戦略の4つの違い
  5. ハウスマークと個別ブランドのブランド戦略を弁理士に相談するメリット
  6. ハウスマークと個別ブランドの商標登録に関する「よくある質問」(FAQ)
  7. 【まとめ】守りを固めつつ、無駄なコストを抑える「賢い選択」を。

ハウスマークは、企業・組織全体の出所を示すシンボルマーク

あなたは、ハウスマークとは何か、分かりますか?

ハウスマークは、コーポレートマークとも言われていて、企業・組織全体の出所を示すシンボルマークです。

消費者がハウスマークを見れば、どの企業が提供する商品・サービスか、判断することができます。

例えば、以下のような商標が、ハウスマークです。

        (商登第5419081号
   (商登第2681252号
  (商登第2048648号
   (商登第6478440号

上記の登録商標を見て、どの企業のマークか、すぐに分かります。

このように企業を代表するような商標・マークが、ハウスマークです。

弁理士すみや
弁理士すみや

ハウスマークとは、コーポレートマークとも言われ、その企業を代表するような商標・マークです

ブランド戦略において、ハウスマークが欠かせない理由

ハウスマークは、その企業を代表するようなもので、様々な場面で使用します。

例えば、その企業が提供する商品・サービスに、共通して使用されます。

また、自社のウェブサイトやカタログなどにもハウスマークを記載します。

ソフトバンク社のホームページを例にすると、以下の通り、大々的にハウスマークが使用されています。

(ソフトバンク株式会社のホームページより)

テレビCMなどの広告でも、以下のように、ハウスマークが大々的に使用されます。

(ソフトバンク株式会社のCMより)

さらには、取引先の一覧を示す際に、ハウスマークが掲載されることもあります。

(株式会社ペンシルのホームページより)

このように様々な場面で使用されるハウスマークは、その企業にとって、最重要の商標・マークです。

よって、ハウスマークは、ブランド戦略においても、最重要で、欠かすことができません

ハウスマークと個別ブランドは何が違うのか?

ハウスマークは、企業・組織全体の出所を示すシンボルマークです。

一方、個別ブランドは、製品・サービスごとの名称やロゴです。

ハウスマークの役割

ハウスマークの役割は、例えば、以下の通りです。

・経営全体の信頼性を示す

・関連商品・サービスを横断して認知を統一

・ブランド資産の中心となる

個別ブランドの役割

一方、ハウスマークの役割は、例えば、以下の通りです。

・特定の商品・サービスの差別化

・市場やターゲットごとの訴求

・ハウスマークの裾野で効く

ハウスマークと個別ブランドの保護バランスが重要

ハウスマークだけ保護しても、製品名やサービス名の独自性は守れません。

逆に個別ブランドだけ守っても、企業全体としての出所表示はカバーできません。

ハウスマークと個別ブランド、両者を戦略的に整理して、保護することが重要です。

ハウスマークと個別ブランドの保護戦略の4つの違い

企業には、特定の商品やサービスに使用する商品名・サービス名などの個別ブランドも存在します。

商標保護の予算にも限りがありますので、ハスマークと個別ブランドでは、当然、商標による保護戦略にも違いが出てきます。

商標専門の弁理士としての経験を踏まえて、主な相違点は、以下の4つです。

  • 日本の商標登録の有無
  • 商標登録する区分の数
  • 外国への商標出願の戦略
  • 登録料を分割納付するか
弁理士すみや
弁理士すみや

筆者の経験上、多額の費用を使い、商標登録で、個別ブランドよりもハウスマークを広く保護する傾向があります

日本の商標登録の有無

ハウスマークの場合

ハウスマークは、企業にとっての最重要の商標・マークです。

仮に、第三者にハウスマークの商標登録を取得されてしまうと、事業に支障が生じる危険性があります。

そのため、多くの企業が、ハウスマークについては、きちんと商標登録しています

個別ブランドの場合

一方、商品名・サービス名などの個別ブランドは、ハウスマークに比べて、数も多いです。

弁理士としては、個別ブランドも商標登録することをお勧めしますが、コストも掛かります。

実情としては、漏れなく個別ブランドを商標登録している企業を少なく、多くの企業が、主要な個別ブランドのみ、商標登録している印象です。

商標登録する区分の数

ハウスマークの場合

ハウスマークは、その企業の取り扱う商品・サービスに使用します。

よって、ハウスマークの商標登録は、広範囲に指定商品・役務をカバーして、商標登録する区分の数も多いです

区分数によって、特許庁に支払う印紙代が増減しますので、ハウスマークの商標登録のコストも高くなります。

個別ブランドの場合

ハウスマークに比べて、個別ブランドの場合、商標を使用する商品・サービスが限定されています。

個別ブランドの商標登録の指定商品・役務は、ハウスマークの場合よりも、狭くなるのが一般的です。

商標登録する区分の数も、ハスマークよりも、少なく、その分、費用も抑えられます。

外国への商標出願の戦略

ハウスマークの場合

ハウスマークについては、外国への商標出願にも積極的です。

事業進出していない国においても、先を見越して、商標出願することがあります。

コストを掛けてでも、多くの国に商標出願することが多いです。

弁理士すみや
弁理士すみや

ハウスマークを外国に商標出願する際、以下の記事で説明しているマドプロ出願を利用することが多いです!

【初心者向け】マドプロ出願の基本と利用条件|外国商標登録の第一歩をわかりやすく紹介

個別ブランドの場合

一方、個別ブランドについては、外国でも商標登録を取得している企業は多くありません。

事業展開の予定がある国に商標出願することはありますが、事業予定のない国で、防衛的に個別ブランドの商標出願することは、ほとんどありません。

外国への商標出願には、多額のコスト・労力が掛かりますので、個別ブランドまで、手が回らないのが実情です。

登録料を分割納付するか

登録料を納付する際に、分割納付を選択することができます。

商品・サービスのライフサイクルが短い可能性がある個別ブランドの場合、分割納付を選択することがあります。

コストを抑えることができるので、分割納付の利用は有効です。

一方で、ハウスマークの場合、変更せずに、長く使用することが想定されます。

また、10年分のトータルのコストで考えると、分割納付の方が、少し割高になります。

経験上、ハウスマークの場合には、分割納付を選択することは、滅多にありません。

ハウスマークと個別ブランドのブランド戦略を弁理士に相談するメリット

ハウスマークと個別ブランドのブランド戦略は、以下のような戦略設計が必要になる領域です。

・どこまで商標登録で保護したいか

・裾野を広く取るべきか

・コストと効果のバランス

・ハウスマークと個別ブランドの位置づけと使い分け

弁理士に相談すると、

  • 商標登録で保護すべき範囲の整理
  • 無駄な商標出願の回避
  • 将来の展開を見据えたブランド設計

が可能になります。

法的な安全性だけでなく、ブランド戦略の最適解を一緒に考えられるのが専門家のメリットです。

初回の相談は無料!

【業界では珍しい「商標専門」の弁理士】

ハウスマークと個別ブランドの商標登録に関する「よくある質問」(FAQ)

以下は、読者の方が迷いがちな実務上の疑問に対して、簡潔に答えたFAQです。

記事本文と合わせてご活用ください。

Q1. そもそも「ハウスマーク」と「個別ブランド」はどう違うの?

ハウスマークは企業・組織全体を表す商標で、個別ブランドは商品・サービスごとの名称です。

ハウスマークは企業全体の信頼性・出所表示に使われ、個別ブランドは市場における差別化や特定ターゲットへの訴求に使われます。

どちらもブランド戦略として重要ですが、役割が異なります。

Q2. ハウスマークだけ商標登録すれば安心ですか?

いいえ、ハウスマークだけでは、必ずしも十分とは言えません。

ハウスマークが強くても、個別の商品・サービス名に独自性があり、特徴がある場合は、個別ブランドも保護する必要があります。

ハウスマークだけ保護しても、個別ブランドが他者に商標登録されるリスクがあります。

Q3. 個別ブランドだけを商標登録する選択肢はありますか?

はい、可能です。ただし、戦略的なバランスが重要です。

製品ラインごとに強いブランドがある場合、個別ブランドの優先順位が高くなることもあります。

ただし、企業全体の出所表示を示すハウスマークを放置すると、長期的にブランド資産を守りにくくなります。

Q4. ハウスマークと個別ブランドは同じ区分で商標登録するべきですか?

商標登録する区分は使用実態に応じて決めるべきです。

ハウスマークは企業全体の商品・サービスに跨って使われることが多いので、多くの区分を指定することが多いです。

一方、個別ブランドは特定の商品・役務に限定して指定する方が最適という場合もあります。

戦略の観点から、専門家と相談して区分を設計するのが有効です。

Q5. ハウスマークと個別ブランドのどちらから商標登録するべきですか?

事業計画やブランドの使われ方次第で変わります。

多くの企業では、まず企業全体を象徴するハウスマークの保護を検討し、その後に主要な個別ブランドを保護する流れが一般的です。

ただし、個別ブランドの方が市場での影響が大きい場合は、優先順位を逆にすることもあります。

Q6. 個別ブランドが多すぎて、すべて商標登録できません。どうすれば良いですか?

すべてを網羅する必要はありません。戦略的な取捨選択が重要です。

コストとのバランスを取るために、

・市場での識別力が高い名称

・競合との衝突リスクが高い名称

・将来の事業展開上で重要な名称

などを優先して商標登録することが現実的で効果的です。

Q7. ハウスマークと個別ブランドの保護について、専門家に相談するメリットは?

戦略設計・リスク管理・コスト最適化につながります。

商標戦略は単なる登録作業ではありません。

・どこまで保護すべきか

・どの区分を指定すべきか

・海外展開にどう対応するか

など、企業の成長戦略に直結します。

専門家に相談することで、最適なブランド保護戦略が見えてきます。

経験豊富な弁理士が、直接、担当!

【業界では珍しい「商標専門」の弁理士】

【まとめ】守りを固めつつ、無駄なコストを抑える「賢い選択」を。

本記事のまとめ

・ハウスマークとは、企業の営業標識として用いられるもので、企業を代表するような商標・マークです

・提供する商品・サービスに共通して使用され、また、様々な場面で使用されるので、ハウスマークは、最重要の商標・マークの1つです

・日本での商標登録の有無、商標登録する区分の数、外国への商標出願の戦略などで、ハウスマークと個別ブランドで違いが出ます

全てのブランドを網羅して登録するのは理想ですが、ビジネスではコストのバランスも重要です。

どのマークから登録し、どの区分でカバーするのが最も賢いのか、戦略が必要です。

「大手事務所にはない、個人事業主同士のような親密な対話」を。

組織の論理で動く大手事務所では難しい、「一歩踏み込んだ、あなただけの戦略提案」が私の強みです。

24時間いつでも即レス: 忙しい日常の合間、夜間や週末でも、気になった時にすぐメッセージを。

プロの視点を直接お届け: 事務員を介さず、代表弁理士の私が直接、あなたのロゴやブランド名を確認し、最適な優先順位を検討します。

あなたのビジネスを一生支える「ブランドの土台」を、私と一緒に作り上げませんか?

事務所HPからもご相談いただけますが、以下のフォームからも簡単にお問い合わせいただけます。

あなたのブランドを最大限に活かします!

【業界では珍しい「商標専門」の弁理士】

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です