・日本には多くのジェットコースターが存在しています
・ジェットコースターの名称の登録商標を6つ紹介します
・事業状況や各社の出願戦略によって、登録商標の態様やカバーする商品・サービスの範囲に違いがあります
ジェットコースターの名称の登録商標
あなたは、ジェットコースターが好きですか?
日本には、様々なジェットコースターが存在します。
その中には、ジェットコースターの名前を聞けば、どこの遊園地のジェットコースターが分かるものがいくつかあります。
つまり、ジェットコースターの名称は、他者の商品・サービスと区別することができ、商標として機能を発揮します。
今回、ジェットコースターの登録商標について、6つ紹介します。
スプラッシュ・マウンテンは、東京ディズニーランドのジェットコースターです。
アトラクションは1992年10月にオープンしました。
しかし、それより前の1990年に商標出願を進めていました。
商標登録でカバーしている商品・役務も、多岐に渡ります。
なお、41類の「遊園地の提供」については、以下のロゴの態様で、商標登録を取得しています。
「ええじゃないか」は、富士急ハイランドのジェットコースターです。
ジェットコースターの総回転数は、世界一になります。
富士急行株式会社は、以下のような商標登録を取得しています。
この商標登録は、様々な商品・役務をカバーしています。
また、以下のようなロゴ態様の商標登録も、保有しています。
ザ・フライング・ダイナソーは、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのジェットコースターです。
映画「ジュラシック・パーク」をモチーフにしたアトラクションです。
特許庁データベースで検索すると、以下のような登録商標が見つかりました。
権利者は、合同会社ユー・エス・ジェイです。
なお、区分は、「遊園地又はテーマパークの提供及びこれらに関する情報の提供」などの41類だけです。
スチールドラゴン2000は、三重県のナガシマスパーランドにあるジェットコースターです。
全長は2479メートルで、世界一です。
ギネス記録にも認定されています。
長島観光開発株式会社は、以下の商標登録を取得しています。
「菓子及びパン」などの30類と「娯楽施設の提供又はこれに関する情報の提供」などの41類の2区分を指定しています。
東京ドームシティ内には、いくつかのアトラクションがあります。
それらのアトラクションの中には、ジェットコースターもあります。
ジェットコースターの名称は、「サンダードルフィン」です。
株式会社東京ドームは、以下の商標登録を取得しています。
なお、「遊園地施設の提供」などの41類の1区分だけ、指定しています。
ZOKKONの登録商標
2023年7月に、新しいジェットコースターが誕生しました。
富士急ハイランドのZOKKONです。
次々に迫りくるカーブを右に左に旋回します。
急加速によって、スピード感・爽快感が味わえます。
富士急行株式会社は、以下のような商標出願を取得しています。
コストを掛けて、様々な商品・サービスをカバーし、計20区分を指定しています。
富士急ハイランドが、力を入れていることが分かります。
ジェットコースターの商標登録を比較すると、各社の商標戦略が違う!
有名なジェットコースターの名称については、きちんと商標登録を取得しています。
ただ、登録商標の態様は、各社によって、様々です。
カタカナ、アルファベット、ロゴなど、商標登録によって異なっています。
また、カバーしている商品・サービスの範囲も、ジェットコースターによって違います。
- 「スプラッシュ・マウンテン」は、28類や41類などの計11区分
- 「ええじゃないか」は、30類や41類などの計12区分
- 「ザ・フライング・ダイナソー」は、41類の1区分
- 「スチールドラゴン」は、30類と41類の2区分
- 「サンダードルフィン」は、41類の1区分
- 「ZOKKON」は、30類や41類などの計20区分
比較すると、富士急ハイランドは、ジェットコースターを「売り」にしていて、広範囲の商品・サービスをカバーしています。
事業状況や各社の出願戦略によって、商標登録にも違いが出ています。
このように商標登録の状況を調べてみると、興味深いです。