日本テレビの商標戦略

まとめ

・日本テレビ社は、昨今、番組名よりも、キャラクターについて、積極的に商標出願しているようです

・会社・企業によって商標戦略が異なります

・各々の考えや事業内容に沿って、専門家と相談しながら、適切に商標出願を進めることが大切です

はじめに

以下の記事で、NHKの商標戦略について、紹介しました。

そこで、次は、民放のテレビ局の商標戦略について、検討したいと思います。

今回は、日本テレビ放送網株式会社、いわゆる日テレ、の商標出願・登録を取り上げます。

番組名の商標出願・登録

特許庁データベースで調べると、以下の通り、日本テレビ社は、番組名について、商標登録を取得していました。

(商登第4934489号)
(商登第5057574号)
(商登第5041723号)
(商登第4942075号)

関連グッズやDVDが発売している番組名については、優先的に商標登録を取得しているようです。

ただ、番組名の商標登録の件数は多くなく、また、ここ数年は、番組名を出願していないようです

キャラクターの商標出願・登録

商標出願・登録をチェックしてみると、各番組で登場するキャラクターについては、積極的に商標登録を取得しているようです

たとえば、2011年より放送している朝の情報番組「ZIP!」に登場するキャラクターについて、以下の通り、商標出願しています。

(商登第5439957号)
(商願第2022-1394号)

また、夕方のニュース・情報番組「news every.」の天気コーナーで登場するキャラクターについても、商標登録を取得しています。

(商登第5091082号)
(商登第5174898号)
(商登第6525762号)

さらに、お昼の生活情報番組・バラエティ番組「ヒルナンデス!」に登場するキャラクターについても、商標出願しています。

(商願第2022-67581号)

会社ごとの商標戦略の違い

特許庁データベースでチェックしてみると、日本テレビ社は、昨今、番組名よりも、キャラクターの商標登録の取得に力を入れているようです

確かに、番組キャラクターであれば、ぬいぐるみ等でグッズ展開しやすいという側面があるかと思います。

日本テレビ社は、NHKとは違った商標戦略で、商標出願していて、興味深いです。

会社・企業によってポリシー・スタンスが異なりますので、各々の考えや事業内容に沿って、弁理士などの専門家と相談しながら、適切に商標出願を進めていきましょう。

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