・日本の漫画は、外国でも人気があり、多くの漫画が存在します
・その中で、商標登録を取得している漫画のタイトルは、限られています
・代表的な漫画タイトルの登録商標を、10個、紹介します
漫画タイトルの商標登録の必要性
あなたのお気に入りの漫画はありますか?
日本には、多くの漫画雑誌があり、また、近年では、オンラインで漫画を読むこともできます。
日本の漫画は、日本だけではなく、外国でも人気です。
人気の漫画は、様々なグッズやサービスに使用されています。
例えば、子供が使う文房具に、人気漫画のタイトルを使用することがあります。
商標登録を取得することで、漫画タイトルを厚く保護することができます。
よって、人気漫画の場合には、商標登録の必要性が高いです。
ただ、商標登録を取得するにはコストが掛かります。
出版社が全ての漫画タイトルの商標登録を取得しようとすると、莫大な金額が掛かります。
数多くの漫画の中で、漫画タイトルを商標登録しているのは、限られています。
人気の漫画タイトルの登録商標を紹介!
人気の漫画は、様々なコラボ商品・ノベルティー商品を展開するので、商標登録を取得することが多いです。
それでは、どのような漫画タイトルが、商標登録を受けているでしょうか?
代表的な漫画タイトルの登録商標を、10個、紹介します。
週刊少年ジャンプで連載中の人気漫画「ワンピース(ONE PIECE)」の登録商標になります。
権利者は、株式会社集英社になります。
単行本の発行物数が、全世界で、5億部を超える大人気漫画になります。
連載は1997年7月なのに対して、「ワンピース」関連商標の出願日は2005年8月になります。
集英社の方針だと思いますが、連載の時期に比べて、商標の出願が遅い気もします。
週刊少年サンデーで連載中の名探偵コナンの登録商標になります。
権利者は、株式会社小学館集英社プロダクションになります。
1994年より、名探偵コナンの連載が開始して、「名探偵コナン」関連商標の出願日は1995年12月になります。
現在では、「名探偵コナン」関連の商標登録は、広範囲に商品・役務をカバーしています。
ただ、1995年の最も古い商標出願では、29類と30類の食料品を指定しています。
おそらく、お菓子やレトルトカレーのような食料品のコラボ商品があったのではないか、と推測します。
2021年4月に完結し、別冊少年マガジンで連載していた進撃の巨人の登録商標になります。
権利者は、株式会社講談社になります。
2013年4月からアニメが放映されて、2014年11月に商標出願を進めています。
アニメ化に伴う関連グッズの販売が、商標出願の契機になったのかもしれません。
1991年から週刊少年チャンピオンで連載していたグラップラー刃牙の登録商標になります。
権利者は、株式会社秋田書店になります。
1999年で連載は終了していますが、その後も、漫画のタイトルを変え、物語の続編を掲載しています。
ちなみに、秋田書店は、続編の漫画タイトルも、商標登録を取得しています。
週刊ヤングジャンプで連載中のキングダムの登録商標になります。
権利者は、株式会社集英社になります。
2006年から連載を開始して、キングダム関連の最初の商標出願の出願日は、2009年4月28日になります。
近年では、実写映画化もされて、ヒットして、より多くの人に知れ渡っています。
集英社は、2020年頃から、追加の商標出願を積極的に進めています。
より広範囲な商標登録の取得を目指しているようです。
週刊少年ジャンプで連載していた人気漫画「ドラコンボール」の登録商標です。
連載が終了した現在でも、多くのファンがいて、人気があります。
関連するゲームがリリースされていて、新作映画も公開されています。
ちなみに、「ドラゴンボールZ」など、テレビアニメの名称も商標登録しています。
1976年から連載が始まった「ガラスの仮面」の登録商標です。
上記の商標登録の登録日は、2000年3月17日です。
「ガラスの仮面」は、未完の長期連載の作品として有名です。
「ガラスの仮面」の商標登録も更新して、維持しています。
小学館の雑誌で連載されていた「ドラえもん」の登録商標です。
様々な商品・役務(サービス)において、「ドラえもん」の商標登録が取得されています。
また、「ドラえもん」は外国人にも人気があります。
日本でも、以下の英語表記の商標を取得しています。
さらに、マドプロ出願を利用して、スペインやオーストラリアなど、世界各国で商標登録を取得しています。
ボクシング漫画の「あしたのジョー」の登録商標です。
興味深いのは、1999年4月28日に出願されていて、連載が終了してから、かなり時間が経っている点です。
ちなみに、「あしたのジョー」の連載期間は、1967年~1973年です。
いつまでも人気のある作品の場合、連載が終了してから、映像化されたり、関連グッズは発売されることがあります。
連載の終了後に、商標登録が必要になることがあります。
雑誌「マーガレット」で連載していた「花より男子」の登録商標です。
テレビドラマ化・映画化もされた大人気の作品です。
なお、ファンの間では、「花男(はなだん)」と略されるようになりました。
そこで、集英社は、以下のような商標登録も取得しています。