屋号やロゴは、個人事業主にとって「顔」であり、大切な事業資産です。
名刺やホームページ、看板など、あらゆる場面で使うこれらの名称やデザインは、事業の信頼やブランド価値を築く基盤でもあります。
しかし、商標登録をしていないと、自分が使用を制限されてしまうリスクも。
この記事では、個人事業主こそ商標登録を行うべき4つの理由と、登録していないことで起こりうる実際のトラブル例をわかりやすく解説します。

・すみや商標知財事務所の代表弁理士(登録番号18043)が執筆しています
・商標専門の弁理士として、13年以上、働いています
・個人事業主のお客様も多く、屋号・ロゴの商標登録をお手伝いしました
・初心者向けに分かりやすく説明するのが、得意です
個人事業主にとって、自分の屋号やロゴは重要な財産

個人事業主にとって、自分の屋号やロゴは、重要な財産です。

筆者も、弁理士として、独立・開業して、自分の屋号・ロゴの重要性を再認識しました!
一人で頑張る個人事業主こそ、お客様からの信頼と安心が極めて重要。
自分の屋号・ロゴが、「任せられる」「信用できそう」といった信頼・安心の看板になります。
屋号・ロゴが、視覚的に、お客さまの記憶に残り、思い出す手掛かりになります。
屋号・ロゴが、お客さまに認知され、リピートして依頼を受けることで、売り上げに直結します。
屋号・ロゴを目印として、競合他社の商品・サービスと差別することができます。
屋号・ロゴによって、サービスを選ぶことで、価格競争から脱却できます。
個人事業主こそ、屋号・ロゴを商標登録すべき4つの理由
筆者(角谷 健郎)も、個人事業主ですが、屋号・ロゴの商標登録の重要性を認識しています。
そのため、コストを掛けて、自分の事務所のロゴを商標登録しました。

一般的な商標登録のメリットについては、以下の記事で、紹介しています。

今回は、「個人事業主」に特化して、屋号・ロゴを商標登録すべき4つの理由を紹介します。
- 商標登録すれば、安全に屋号・ロゴを使用できる
- 商標登録しないと、他人に先に商標登録を取られてしまうかも
- 商標登録すれば、信頼・取引が広がることもある
- 商標登録が、将来、「資産」や「売却対象」になるかも
屋号・ロゴは、使用し続ける程、それらに信用が蓄積されます。
屋号・ロゴを商標登録すれば、それらに蓄積された信用を守れます!
商標登録は、原則、「早い者勝ち」です。
商標登録しないでいると、他人に商標登録を取得される危険性があります。

商標登録していることで、「ちゃんとした事業者」と認識され、取引者やお客様から信頼されます。
商標登録していることの信頼により、取引が広がることもあります。
商標登録は、無形資産で、つまり、形がない「資産」です。
フランチャイズ展開や他者に商標ライセンスする際には、商標登録が「資産」であることが、より明確になります。
また、M&Aなどで、事業や会社が譲渡された際には、商標登録が譲渡や売却の対象になります。
個人事業主が屋号・ロゴを商標登録しないと、こんなトラブルが起こるかも!?

制度を知らずに、商標登録しないで使用していると、どんなリスクがありますか?

特に、個人事業主の場合、商標登録してしないことが多いです。しかし、商標登録せずに使用していると、屋号・ロゴの変更に追い込まれる危険性があります!
商標登録していないと、ある日、商標権を侵害している旨、警告書が届くことがあります。

商標登録は、原則、「早い者勝ち」なので、他人に商標登録を取られるリスクがあります。
他人に商標登録を取得されると、屋号・ロゴの使用が他人の商標権侵害に該当します。
そのため、長年、使った屋号・ロゴの変更に追い込まれる危険性があります。
Amazonや楽天などの大手プラットフォームは、商標権侵害のおそれがある商品に対して、厳格に対応しています。
そのため、商標登録しないでいると、Amazonなどでの出品・販売が停止される危険性があります。
個人事業主の屋号・ロゴの商標登録は、商標専門の弁理士に依頼しよう!
商標登録までの流れ・商標出願のやり方は、以下の記事で、紹介しています。


しかし、個人事業主は、あらゆる業務を自分で対応する必要があるので、商標登録まで、手が回らないことが多いです。
時間や手間を省くために、商標登録は、商標専門の弁理士に依頼しましょう!

筆者(角谷 健郎)にご相談いただければ、親身になって、一緒に検討して、商標登録までサポートします!
事務所HPからもご相談いただけますが、以下のフォームからも簡単にお問い合わせいただけます。