商標出願する前に、商標登録になる可能性があるか、商標調査することが多いです。
商標調査は、弁理士に依頼すべきだと、筆者は考えています。
この記事を読めば、商標調査を弁理士にお願いすべき理由が分かります。
また、商標調査を弁理士に頼む唯一のデメリットとその改善策を教えます。
商標調査は、自分(自社)でも対応可能
商標調査は、弁理士に頼むのが、必須ではありません。
自分(自社)でも、商標調査することができます。
公開データベースの「J-PlatPat」は、しっかりしていて、使いやすいです。
そのため、弁理士として働いていると、お客さまが、自分で商標調査することもあります。
また、弁理士に商標調査を依頼すると、弁理士に支払う費用が掛かります。
しかし、10年以上、商標専門の弁理士として働いた経験上、それでも、商標調査を弁理士に依頼すべきと考えています。
それでも、弁理士に商標調査を依頼すべき理由
初心者は、まずは、商標調査のやり方から、学ばないといけません。
やり方を調べながら、対応すると、数時間ぐらい、必要になります。
商標調査には、それなりの時間や手間が掛かります。
一方、商標調査を弁理士に依頼すれば、商標調査報告書を読むだけです。
商標調査に掛かる時間を数分に短縮できます。
弁理士に依頼すると、商標調査は楽ですね
商標調査に掛かる時間や手間を省けるのが、弁理士に依頼する大きなメリットです!
同一の商標だけではなく、類似の先行商標があっても、商標登録できません。
よって、類似の先行商標がないか、チェックする必要があります。
しかし、自分で商標調査した依頼者の調査結果を確認してみると、この点、間違っている人が多いです。
商標(検索用)・称呼(単純文字列検索)を使うと、類似する先行商標を正確にチェックできません。
称呼(類似検索)に、調査商標の読みをカタカナで入力して、検索すべきです。
このように、慣れていないと、データベースを正しく使用できないので、弁理士に任せるべきです。
商標が似ているかどうかの判断は、かなり専門的な知識が必要です。
この点も、自分で商標調査した依頼者から、よく質問を受け、似ているかどうかの判断を求められます。
正直、商標専門の弁理士でも、判断が迷うことがあります。
商標調査に慣れていない人が、正確に商標調査するのは難しいです。
また、商品・サービスの直接的な内容表示に過ぎない場合には、商標登録できません。
例えば、スマホゲームにおける商標「AI将棋」は、このような理由で、審査で拒絶されました。
専門的には、商標が識別力を有さないと言います。
識別力を有するかの判断も、初心者には、かなり難しいです。
商標登録できるか、判断するのは、難しそうですね
弁理士でも判断に迷うケースがあり、商標調査には、知識と経験が必要です!
例えば、自分で商標調査して、問題ないと判断して、商標を使用していたとします。
しかし、経験上、自分(自社)で商標調査した場合には、調査方法や調査結果が間違っていることが多々あります。
実は、類似する先行商標が存在した場合には、商標権侵害で訴えられるかもしれません。
具体的には、商標の使用中止や損害賠償が要求されます。
そのようなリスクを排除するためには、商標調査をプロ(弁理士)に任せるのが有効です。
例えば、大手化粧品メーカーなどでは、年間で数百件、自社内で商標調査しています。
そのような人であれば、経験があって、商標調査に慣れています。
ただし、社名のような重要な商標であれば、それでも、弁理士に依頼すべきです。
自分以外の人が調査することで、自分と違った観点での調査結果が得られるかもしれません。
弁理士に依頼するデメリットは、コストだけ!
自分でやる場合とプロ(弁理士)に任せる場合、比較すると、以下のリストの通りです。
自分でやるメリット、逆に言うと、弁理士に依頼するデメリットは、コストだけです。
弁理士に商標調査を依頼すると、1件で、3万円程度、掛かります。
商標調査のコストのデメリットを解消するには、弁理士選びが重要!
商標出願を前提としていれば、無料で、商標調査する特許事務所もあります。
ちなみに、筆者の事務所の「すみや商標知財事務所」も、商標出願する場合、商標調査の費用が、実質、無料になります。
商標出願も特許事務所に依頼するつもりであれば、このような事務所を選ぶことで、商標調査を無料にできます。
商標調査を無料で対応してくれるのは、すごいですね
このような事務所に依頼すれば、商標調査を弁理士に頼む唯一のデメリットを解消できます!
また、商標調査の費用は、特許事務所によって、大きく相違します。
商標出願は自社(自分)で行い、商標調査のみ、特許事務所に依頼する場合、特許事務所選びによって、調査費用を安くできます。
それによって、商標調査のコスト面のデメリットを低減できます。
また、商標調査は高い専門性と経験が必要なので、商標に強い事務所・弁理士に依頼すべきです。
商標に強い事務所って、どんな事務所ですか?
例えば、商標部門がある事務所や商標専門の事務所であれば、商標に精通した弁理士がいるでしょう
筆者(すみや商標知財事務所)も、商標専門の弁理士として、12年以上の経験があり、これまで、膨大な量の商標調査を担当しました。
商標調査をご依頼いただければ、喜んで対応します。
商標調査の実績、多数あります
・商標調査には、専門的な知識や経験が必要です。そのため、プロ(弁理士)に依頼すべきで、それにより、時間や手間も省けます
・慣れていないと、商標調査の方法や判断を間違うことがあります。類似の先行商標を見つけられずに、商標を使用しているので、権利侵害で訴えられるかもしれません
・弁理士に商標調査を依頼する唯一のデメリットがコストです。事務所・弁理士選びによって、このようなデメリットが解消できるかもしれません