テレビ番組の名前やキャラクターにも、しっかりとした「商標戦略」があることをご存じですか?
今回は、日本テレビがどのように番組名やキャラクターを商標登録し、自社のブランドを守っているのかを具体的な登録例をもとに解説します。
中小企業や個人事業主にとっても、「どの名前を守るべきか」「商標登録の活用方法」にヒントが得られる内容です。
ぜひ、商標登録を活用したブランド戦略の第一歩としてお役立てください。

・すみや商標知財事務所の代表弁理士(登録番号18043)が執筆しています
・商標専門の弁理士として、13年以上、働いています
・本記事の執筆のために、時間を掛けて、日テレの商標登録をチェックしました
・初心者向けに分かりやすく説明するのが、得意です
日本テレビの番組名の商標登録
以下の記事で、NHKの商標戦略について、紹介しました。

そこで、次は、民放のテレビ局の日本テレビ放送網株式会社(いわゆる日テレ)の商標戦略を紹介します。
データベース「J-PlatPat」で調べると、以下の通り、日本テレビ社は、番組名について、商標登録を取得していました。




関連グッズやDVDが発売している番組名については、優先的に商標登録を取得しているようです。
ただ、番組名の商標登録の件数は多くなく、また、ここ数年は、番組名を商標出願していないようです。
日本テレビのキャラクターの商標登録
商標出願・登録をチェックしてみると、各番組で登場するキャラクターについては、積極的に商標登録を取得しているようです。
たとえば、2011年より放送している朝の情報番組「ZIP!」に登場するキャラクターについて、以下の通り、商標出願しています。


また、夕方のニュース・情報番組「news every.」の天気コーナーで登場するキャラクターについても、商標登録を取得しています。



さらに、お昼の生活情報番組・バラエティ番組「ヒルナンデス!」に登場するキャラクターについても、商標出願しています。

日本テレビの商標戦略(キャラクターの商標登録を重視)
特許庁データベースでチェックしてみると、日本テレビ社は、昨今、番組名よりも、キャラクターの商標登録の取得に力を入れています。
確かに、番組キャラクターであれば、ぬいぐるみ等でグッズ展開しやすいという側面があります。
日本テレビ社は、NHKとは違った商標戦略で、商標出願していて、興味深いです。
会社・企業によってポリシー・スタンスが異なりますので、各々の考えや事業内容に沿って、弁理士などの専門家と相談しながら、適切に商標出願を進めていきましょう。
・日本テレビ社は、昨今、番組名よりも、キャラクターについて、積極的に商標出願しているようです
・会社・企業によって商標戦略が異なります
・各々の考えや事業内容に沿って、専門家と相談しながら、適切に商標出願を進めることが大切です
商標戦略で迷ったら、商標専門の弁理士に相談!
自社の商標戦略を考えたときに、どうすべきか、迷うこともあると思います。
商標戦略で迷ったら、商標専門の弁理士に相談しましょう。

筆者(角谷 健郎)に相談いただければ、親身になって、一緒に検討して、あなたの悩みを解決します!
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