まとめ
・外観(見た目)は、商標の類否の判断要素の1つになります
・商標審査基準や審決例を参考にしながら、外観上、商標を類似するか、検討しましょう
・判断に迷う場合には、できれば、弁理士に相談することをお勧めします
はじめに
以下の記事で、商標の類否判断基準について、紹介しました。
【商標の類否判断】重要!商標が似ているか、どう判断する?商標の類否は、商標から生じる外観・称呼・観念の3つの要素から判断します。
それでは、外観上、商標が類似しているのは、どういった事例になるでしょうか?
商標審査基準で提示している例と、審判で示された事例を紹介します。
商標審査基準の外観類似の例
まず、外観とは、商標に接する需要者が、視覚を通じて認識する外形を意味し、つまり、商標の見た目のことをいいます。
商標審査基準において、以下の商標が、外観上、類似すると例示しています。
商標「 」と「 」
一方で、以下の商標については、外観上、類似しないと例示しています。
商標「 」と「 」
商標「 」と「 」
外観類似の参考の審決例
第2013―6434号の拒絶査定不服審判において、以下の商標が、類似すると判断されています。
商標「 」と「 」
また、第2005―21841号の拒絶査定不服審判においても、以下の商標が、類似すると判断されています。
商標「 」と「 」
一方、第2004―24333号の拒絶査定不服審判において、以下の商標が、類似しないと判断されています。
商標「 」と「 」
さらに、第2006―12969号の拒絶査定不服審判において、以下の商標が、類似しないと判断されています。
商標「 」と「 」
商標審査基準や審決例を参考にしながら、外観上、商標が類似するか判断しましょう。
なお、外観上、類似するか否か、判断を迷う場合には、できれば、弁理士に相談することをお勧めします。