キャラクター名は、そのキャラクターの顔となる重要な要素です。
人気が出れば、SNSやホームページ、商品パッケージ、グッズなど、様々な場面で使用されることになります。
そのため、一度広く認知された後に、名前の変更は、簡単ではないので、注意して、キャラクターの名前を決めるべきです。
私は商標専門の弁理士として、これまで多くのキャラクター商標のご相談をお受けしてきました。その中で、「この名前を使いたいのですが、商標登録できますか?」というご相談をいただくことも少なくありません。

実際、ある企業の15周年記念キャラクターでは、候補となる名称を100件以上商標調査したところ、類似する商標登録が数多く見つかり、使用を断念した名称が多数ありました。

このように、「良い名前」と「商標登録できる名前」は、必ずしも一致するとは限りません。
この記事では、キャラクターの名前を決める際のポイントと、商標登録で失敗しないために知っておきたいネーミングや商標調査の考え方について、商標専門の弁理士が実務経験を交えながら分かりやすく解説します。

・すみや商標知財事務所の代表弁理士(登録番号18043)が執筆しています
・商標専門の弁理士として、13年以上、働いています
・キャラクターの商標登録も、多数、お手伝いしています
・初心者向けに分かりやすく説明するのが、得意です
キャラクターの名前はブランドの顔です
キャラクターの名前は、単なる呼び名ではありません。
企業や商品のブランド名と同じように、お客様に覚えてもらい、親しみを持ってもらうための重要な要素です。
例えば、「くまモン」や「ひこにゃん」と聞けば、多くの方がキャラクターの姿を思い浮かべることができるでしょう。


これは、キャラクターのデザインだけでなく、「名前」がブランドとして定着しているからです。
人気キャラクターほど、SNSやホームページ、商品パッケージ、イベントなど、様々な場面で名前が使用されます。
そのため、キャラクターの名前は、将来のブランド価値を左右する重要な資産になるのです。
キャラクターの名前は、一度世の中に広まると簡単には変更できません。
また、例えば、他人の商標権を侵害すると、ホームページ、商品パッケージ、パンフレットなど、名前を使用しているものをすべて変更する必要が生じる可能性があります。
さらに、すでにファンやお客様に親しまれている場合、名前の変更でブランドイメージや認知度に影響を与えることも考えられます。

そのため、「とりあえずこの名前で公開しよう」と考えるのではなく、長く使い続けられる名前かどうかを最初の段階で十分に検討することが重要です。
キャラクターの名前を決める3つのポイント

キャラクターの名前を、どうやって決めればいいですか?

商標登録の観点も踏まえながら、キャラクターの名前を決める際に意識したい3つのポイントを紹介します!
キャラクターの名前は、多くの人に覚えてもらうことが大切です。
長すぎる名前や、読み方が分かりにくい名前は、せっかく魅力的なキャラクターを作っても、覚えてもらえない可能性があります。
SNSで話題になったり、口コミで広まったりすることも考えると、短く、呼びやすい名前を意識するとよいでしょう。

名前は、キャラクターの個性や世界観を表現する重要な要素です。
例えば、動物をモチーフにしたキャラクターであれば、その特徴を連想できる名前にしたり、企業のブランドコンセプトに合わせた名前にしたりすることで、お客様にも親しみを持ってもらいやすくなります。
「かわいい名前」を考えるだけでなく、「どのようなブランドとして育てたいか」という視点で名前を考えることも重要です。

どれだけ魅力的な名前を思いついても、すでに同じ分野で他人が商標登録している場合には、その名前を使用し続けることが難しくなる可能性があります。
そのため、キャラクターのネーミングでは、「覚えやすい」「世界観に合っている」だけでなく、「商標登録できる可能性が高いか」という視点も欠かせません。
実際には、名前を考えることと商標調査は切り離せるものではなく、候補名称をいくつか考えながら、商標調査を繰り返して最適な名前を決めていくケースが多くあります。

キャラクター名は著作権で守られない?

キャラクターの名前は、著作権で保護されますよね?

キャラクターの名前は、著作権で保護されない可能性が高いので、要注意です!
「キャラクターを作ったのだから、名前も著作権で守られる」と考える方は少なくありません。
しかし、一般的に、キャラクターの名前だけでは著作物として保護される可能性は低いです。

著作権法は、小説やイラスト、音楽などの「創作的な表現」を保護する制度です。
そのため、短い名称やタイトルは、著作権による保護の対象とは認められにくいと考えられています。
一方で、キャラクターのイラストについては、創作性が認められれば、著作権によって保護される可能性があります。
つまり、「キャラクターの画像」と「キャラクターの名前」では、保護の考え方が異なります。
なお、キャラクターを守る方法については、著作権だけでなく、商標権や意匠権、不正競争防止法なども関係します。
詳しくは、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
キャラクターの名前は、お客様に認知されるほど、ブランドとしての価値が高まっていきます。
そのため、「名前を守る」という観点では、著作権だけに頼るのではなく、商標登録を検討することが重要です。
商標登録できれば、その名前について、指定した商品・サービスの範囲で独占的に使用できます。

キャラクターを長く育てていきたいのであれば、イラストだけでなく、「名前」についても早い段階から保護を検討しましょう。
キャラクターの名前を決めるときは商標調査が重要です!

キャラクターの名前は決めるときに、何をすべきですか?

安全に使用するためには、候補名称の商標調査は必須です!
キャラクターの名前を考える際、「良い名前を思いついたから安心」と考えてしまう方もいらっしゃいます。
しかし、どれだけ魅力的な名前であっても、同じ分野で他人が類似の商標登録があると、その名前で商標登録できない可能性があります。
また、他人の商標権を侵害してしまうおそれもあるため、後からキャラクター名の変更を余儀なくされるケースも考えられます。

そのため、キャラクターのネーミングでは、「名前を考えること」と「商標調査を行うこと」は、セットで進めることが重要です。
以前、ある企業様から、15周年記念キャラクターのネーミングについてご相談をいただいたことがあります。
その際には、100件以上の候補名称を商標調査しました。

その結果、魅力的な名前であっても、同じ分野で類似する商標登録が存在していたため、採用を見送った候補が数多くありました。
最終的には、商標登録できる可能性が高い名称を選定し、キャラクターの画像と名称を公開する前に商標出願を行い、無事に商標登録できました。
この経験から私が強く感じるのは、「思いついた名前」と「安心して使い続けられる名前」は必ずしも一致しないということです。

キャラクターの名前は、一度広く認知されると変更が難しくなります。
だからこそ、公開前の段階で商標調査を行い、できれば商標出願まで済ませておくことをおすすめします。
なお、キャラクターの商標調査の方法や注意点については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。
キャラクターを公開する前に商標出願を検討しましょう!
キャラクターの名前は、一度公開すると簡単には変更できません。
例えば、SNSで人気が出たり、ホームページや商品パッケージ、グッズなどに使用したりした後に、他人の商標権との関係で名前を変更しなければならなくなると、多くの時間や費用が掛かるだけでなく、これまで積み重ねてきたブランド価値にも影響を与えるおそれがあります。
そのため、キャラクターを長く育てていきたいのであれば、商標調査を行い、公開前の段階で、商標出願することをおすすめします。

特に、企業のマスコットキャラクターなど、長期間にわたって使用する予定がある場合には、早い段階からブランドを守る準備を進めることが重要です。
【まとめ】キャラクターの名前は「付け方」と「守り方」の両方が重要です
キャラクターの名前は、単なる呼び名ではありません。
お客様に覚えてもらい、長く愛されるブランドを育てていくための大切な資産です。
そのため、「覚えやすい名前を付けること」だけでなく、「安心して使い続けられる名前かどうか」を考えることも重要になります。
実際には、魅力的な名前であっても、既に同じ分野で類似する商標登録が存在し、使用を断念しなければならないケースも少なくありません。
一度キャラクターを公開し、人気が出てから名前を変更することは、ブランド価値や認知度にも大きな影響を与えるおそれがあります。

だからこそ、キャラクターを公開する前に商標調査を行い、できれば商標出願まで済ませておくことをおすすめします。
私は商標専門の弁理士として、これまで個人クリエイターから企業まで、多くのキャラクター商標のご相談をお受けしてきました。
キャラクターの名称の商標調査はもちろん、画像と名称のどちらを商標登録すべきか、どのような内容で商標出願すべきかなど、お客様のご予算やキャラクターの活用方法に応じて、最適な方法をご提案しています。

「この名前で商標登録できるだろうか?」
「公開前に何を準備すればよいのだろうか?」
このようなお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。

大切なキャラクターを安心して長く育てていくために、商標専門の弁理士としてサポートいたします。
