・最も一般的な商標の種類は、カタカナ・ひらがな・漢字・アルファベットなどの文字のみの商標です
・ロゴや図形も、商標に該当し、商標登録を取得することが多いです
・その他に、立体的な形状や新しいタイプの商標（音や色彩など）も、商標登録を取得できます
商標とは、「他人の商品・サービスと区別するためのマーク」
商標とは、「事業者が、自分の取り扱う商品・サービスを他人のものと区別するために使用するマーク（識別標識）」です。
商品やサービスを選択する際、あまり意識することなく、普段から、商標に接しています。
実際、多くの場所で、商標が使用されています。
また、商標の種類には、色々あります。
それでは、どんなものが商標に該当するか、紹介していきます。
他人の商品・サービスと区別できる目印になれば、様々なものが商標に該当します。世の中は、商標で溢れています！
商標の種類①（文字商標）
最も一般的な商標が、文字商標です。
文字商標とは、カタカナ・ひらがな・漢字・アルファベットなどの文字のみから構成される商標です。
毎年、膨大な量の文字商標が商標登録されています。
例えば、以下のような商標が、文字商標の登録例です。
- ユニクロ
- 鬼滅の刃
- じゃがりこ
- となりのトトロ
- ドラクエ
- スーパードライ
- ＳＭＡＰ
- ウマ娘
文字商標を出願する際には、標準文字制度を利用することが多いです。
標準文字とは、「特許庁長官が指定した字体（フォント）の文字」です。
標準文字制度については、以下の記事で、紹介しているので、ご参照ください。
商標の種類②（ロゴ商標）
実際に商標を使用するとき、文字をロゴ化することが多々あります。
文字商標ではなく、ロゴ化した文字で商標登録を取得することもできます。
例えば、以下の登録例は、アルファベットをロゴ化しています。
さらに、文字と図形を組み合わせたロゴでも、商標登録を取得できます。
日常でよく見かける以下のロゴも、登録商標です。
接する機会が多く、会社やサービスのロゴが消費者の印象に残ることが多々あります。
長期間、使用するようであれば、ロゴでの商標登録の取得は、有効です。
文字商標だけでなく、ロゴ商標の登録も取得することは多々あります
商標の種類③（図形商標）
文字要素を含まない図形だけでも、商標登録を取得できます。
有名なものだと、例えば、以下の図形が、登録商標です。
また、以下のような人気キャラクターの図形も、商標登録を取得しています。
図形を見ただけでも、どこの商品・サービスが認識できることがあります。
また、他者に真似されると、困ることもあります。
そういったケースでは、図形の商標登録の取得が考えられます。
商標の種類④（立体商標）
１９９７年に、商標法の保護対象に、立体商標が追加されました。
立体商標とは、立体的な形状からなる商標のことをいいます。
商品や商品の包装の立体的な形状が独特で、他者の製品と区別できることがあります。
また、店舗や設備に設置している置物・宣伝物の形状でも、他者の商品・サービスと区別できます。
そこで、このような立体的な形状も、商標法の保護対象になりました。
あなたも知っているような、ヤクルトの容器やコカ・コーラの瓶も、立体商標として、登録が認められています。
また、文字を含んだ立体的な形状でも、以下のように、商標登録を取得することができます。
さらには、以下のような、キャラクターの立体的な形状なども、商標登録を取得しています。
その他にも、佐川急便の制服やポケモンのモンスターボールも、立体商標の登録例です。
立体的な形状に特徴があり、その特徴で他者の製品・サービスと区別できるようであれば、立体商標の商標出願を検討しましょう。
ヤクルト容器やコカ・コーラ瓶は、日本で有名なので、特別に商標登録が認められました
商標の種類⑤（新しいタイプの商標）
２０１５年４月１日に、商標法の保護の対象が、さらに広がりました。
新しく保護できるようになった商標を、総称して「新しいタイプの商標」と言います。
具体的には、以下の５つです。
- 音商標
- 色彩のみからなる商標
- 動き商標
- ホログラム商標
- 位置商標
例えば、色彩のみからなる商標の登録例は、以下の通りです。
なお、新しいタイプの商標については、以下の記事で、詳しく紹介しています。
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