YouTubeのチャンネル名、どの区分で商標登録すべき？

誰でも、簡単にYouTubeのチャンネルを開設でき、多くの人が、自作の動画を投稿しています。

実際、最近では、Youtubeのチャンネル名の商標登録をお手伝いすることが多々あります。

商標登録する際に、最も迷うのが、商標登録する区分をどうするか、です。

この記事を読めば、Youtubeのチャンネル名で、商標登録すべき必須の区分が分かります。

また、それ以外に、どの区分で商標登録すべきか、登録例を提示しながら、教えます。

YouTubeのチャンネル名で、商標登録すべき必須の区分は４１類

あなたが、自分のYoutubeチャンネルを開設して、他人に真似されないよう、商標登録したいと考えました。

商標登録する区分は、１類～４５類まで計４５個ありますが、どの区分で、商標登録すべきでしょうか？

虎さん

「区分」とは、「商品・サービスが属するカテゴリー」です

Youtubeでは、自作の動画を提供・配信することで、Google社より対価を得て、ビジネスが成り立っています。

つまり、Youtube事業のメインとなるサービスは、「動画の提供・配信」です。

「オンラインによる動画の提供」が属する区分は４１類です。

よって、Youtubeのチャンネル名を商標登録する場合には、少なくとも、４１類をカバーする必要があります。

YouTubeのチャンネル名で、４１類以外で商標登録すべき区分

Youtubeチャンネルが人気になると、関連書籍が出版されることがあります。

その場合、以下の区分も商標登録することが考えられます。

• ９類　電子出版物　など
• １６類　印刷物　など

また、人気のYoutubeチャンネルだと、ノベルティグッズを販売することもあります。

その場合、例えば、以下のような区分でも商標登録することが考えられます。

• ９類　スマートフォンのケース　など
• １４類　キーホルダー　など
• １８類　かばん類　など
• ２４類　タオル　など
• ２５類　被服　など

虎さん

商標登録する区分を増えれば、その分、費用が掛かります。「コスパ」を意識して、商標登録する区分を選びましょう！

参考になるYouTubeのチャンネル名の商標登録例

実際に、他社が、どのような区分で、商標登録しているか、気になるでしょう。

そこで、多くの人が知っている人気の２つのYoutubeチャンネルについて、商標登録を紹介します。

• エガちゃんねる
• 料理研究家リュウジのバズレシピ

エガちゃんねる

「エガちゃんねる」は、2020年2月に誕生した芸人の江頭2:50さんのYouTubeチャンネルです。

「エガちゃんねる」のロゴは、きちんと商標登録されています。

「エガちゃんねる」のロゴの商標登録は、４１類の他にも、多数の区分をカバーしています。

• １６類　文房具類　など
• ２５類　被服　など
• ２９類　ポテトチップス　など
• ３０類　調理済みラーメン　など
• ４１類　オンラインによる映像の提供（ダウンロードできないものに限る。）　など
• その他（５類・９類・３１類・３２類・３３類）

エガちゃんねるのオンラインショップがあり、様々なオリジナル商品を取り扱っています。

そのため、コストを掛けて、多数の区分を商標登録でカバーしています。

料理研究家リュウジのバズレシピ

料理研究家のリュウジさんは、簡単・爆速レシピを紹介していて、人気を集めています。

Youtubeチャンネル「料理研究家リュウジのバズレシピ」では、動画で、料理レシピを紹介しています。

商標「バズレシピ」を商標登録しています。

「バスレシピ」の商標登録では、４１類の他に、９類・１６類・４３類の３つの区分をカバーしています。

• ９類　電子出版物　など
• １６類　印刷物　など
• ４１類　料理に関する情報を内容とする映像の提供　など
• ４３類　料理情報の提供　など

リュウジさんは、多数のレシピ本を出版していて、その中には、タイトルに「バズレシピ」を含むものもあります。

そのため、「バズレシピ」の商標登録は、９類（電子出版物など）・１６類（印刷物など）もカバーしています。

YouTuberの名称も商標登録することがある！

Youtubeのチャンネル名だけではなく、YouTuberの名称も、商標登録することがあります。

実際、筆者も、「自分のYouTuberの名称を他人に商標登録されてしまった」という相談を受けたことがあります。

虎さん

商標トラブルを避けるためには、早めの商標登録が重要です！

参考までに、Youtuberの名称の商標登録例を紹介します。

参考の商標登録例（平成フラミンゴ）

「平成フラミンゴ」は、小学生からの幼なじみのNICOさんとRIHOさんの女性２人組のYoutuberです。

Youtubeチャンネル「フラミンゴはへんがおを繰り出した！」を運営しています。

Youtuberの名称「平成フラミンゴ」を商標登録しています。

「平成フラミンゴ」の商標登録は、４１類の他にも、３類や１４類など、多数の区分をカバーしています。

• ３類　化粧品　など
• １４類　キーホルダー　など
• １６類　文房具類　など
• １８類　かばん類　など
• ２５類　被服　など
• ２８類　おもちゃ　など
• ３０類　菓子　など
• ４１類　インターネットを利用して行う画像・映像の提供　など
• その他（９類・２１類・２４類・３５類・４２類・４３類・４５類）

平成フラミンゴは、様々なイベントを企画したり、出演したりしていて、オリジナル商品を販売しています。

そのため、コストを掛けてでも、多数の区分を商標登録でカバーしています。

YouTubeのチャンネル名の商標登録で分からなければ、商標専門の弁理士に相談！

Youtubeのチャンネル名の商標登録で分からないことがあれば、商標登録の専門家（弁理士）に相談しましょう。

なお、筆者は、何度も、Youtubeのチャンネル名の商標登録を手伝った経験があります。

筆者（すみや商標知財事務所）にご連絡いただければ、親身になって、一緒に検討します。